映画「ロッキー」のトレーナー役、トニー・バートンさん死去
(CNN) 米国の人気映画「ロッキー」シリーズの全6作品にボクサーのトレーナー役として出演していた米俳優のトニー・バートンさんが米カリフォルニア州サンシティーで死去したことが27日までにわかった。78歳だった。
姉妹のロレッタ・ケリーさんは死因を明らかにしなかった。ただ、最近は病床にあったという。
バートンさんは「ロッキー」の最初の2作品で、シルベスター・スタローンが演じる主人公ロッキー・バルボアの宿敵となるアポロ・クリードのトレーナーとして出演。後の4作品では、バルボア側のトレーナーに転じ、強敵を次々と破ることを助ける役で出た。
バートンさん自身、出身地の米ミシガン州でアマチュアボクシングのヘビー級王者になった経歴を持つ。
バートンさん逝去の報に、クリード役だった俳優カール・ウェザースさんはツイッターで「悲しい知らせだ。彼の熱心さと才能がロッキーシリーズの成功を助けた」と偲(しの)んだ。バートンさんは米メディアに同シリーズの4作目が最も気に入っていると語ったことがある。
多数のテレビ番組に加え、「シャイニング」「フック」など多くの映画にも登場。最後の映画出演は2007年だった。
バートンさんは1988年、俳優となったきっかけは強盗の罪で禁錮3年6カ月の刑期を務めていた刑務所だったことを告白していた。「精進することを学んだ服役生活は生産的だった」と振り返っていた。