アマゾン、新ブランド立ち上げでアパレル事業をてこ入れ
ロンドン(CNNMoney) 米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムはこのほど、アパレル分野のプライベートブランドを7つ立ち上げた。ルクセンブルクの子会社を通じ、欧州で商標を登録している。
米アマゾンのウェブサイトでは2〜3カ月前から、1700品目を超える新ブランドの製品が販売されている。扱われているのは紳士物、婦人物、子ども用の衣類やアクセサリーで、衣類の多くは100ドル(約1万1200円)以下だ。だが「ラーク&ロー」といったこれらのブランド名を見ただけではアマゾン傘下だとは分からない。
アマゾンは以前からファッションビジネスにも力を入れてきたが、消費者の反応はいまひとつだ。
キーバンク・キャピタル・マーケッツの小売り担当アナリストはレポートで「参入して12年経つにもかかわらず、アパレル分野における顧客のアマゾンへの愛着度は低いままだ。アマゾンでアパレル製品を買っているのは顧客の約15%にすぎない」と指摘した。
だがアナリストらも、新しいブランドによって今後2年間でアマゾンの収益が大きく伸びると見ている。その上で同社のアパレル事業における利幅は、業界平均の2倍に達する可能性があると試算する。
キーバンクのアナリスト、アドワード・イルマ氏は「アマゾンはこの点については非常に戦略的だ」と語った。同氏によれば、今回立ち上げたブランドがうまく行けば、「業界全体にとって破壊的な」影響を与えるという。
CNNMoneyはアマゾンに新ブランドについて問い合わせたがコメントは得られなかった。