ピストリウス被告、殺人罪での有罪が確定
(CNN) 南アフリカの憲法裁判所は、恋人の女性を射殺したとして殺人罪で有罪判決を受けていた義足ランナー、オスカー・ピストリウス被告(29)に対し、勝訴する現実的な見通しがないとして上訴請求を退ける判断を下した。同被告の弁護団が3日、CNNに明らかにした。
これにより、4月18日に量刑判決が言い渡されることになる。ピストリウス被告は最長で禁錮15年の判決を受ける可能性がある。
ピストリウス被告は2014年に過失致死罪で禁錮5年の有罪判決を受け、1年あまり服役したのち自宅での保護観察となった。だが昨年12月、最高裁は下級審の判断を覆して殺人罪での有罪判決を言い渡したため、被告が上訴していた。
ピストリウス被告は13年2月、自宅浴室にいた恋人のリーバ・スティーンカンプさんを銃で撃って死亡させた。侵入者と勘違いしたとする被告に対し、検察はけんかの後、故意にスティーンカンプさんを殺したと主張していた。
これに対し最高裁は12月の判決で、たとえ被告が侵入者による生命の危険を感じていたとしても、もっと理性的に行動すべきだったと指摘。警告射撃もしないまま4発も撃っており、「被害者の身元が誰であろうと有罪であることに変わりない」との判断を下していた。