国際テニス大会の主催者、女子選手蔑視の発言で辞任
(CNN) 米カリフォルニア州インディアンウェルズで毎年開催されるテニスの国際大会、BNPパリバ・オープンのレイモンド・ムーア最高経営責任者(CEO)が女子選手を蔑視した発言で非難を浴び、辞任に追い込まれた。
ムーア氏は20日、記者団の前で「生まれ変わったらWTA(女子テニス協会)のメンバーになりたい。女子選手は男子に便乗しているからだ」と言い放ち、「女子はただ幸運なだけ」「私が女子選手なら毎晩ひざまずいて、(男子選手の)フェデラーやナダルが生まれたことを神に感謝するだろう」と語った。
この発言にはWTAのほか、男子プロテニス協会(ATP)や米テニス協会(USTA)からも批判が集中した。
ムーア氏はその後謝罪したものの、批判は収まらなかった。21日には大会オーナーのラリー・エリソン氏が、ムーア氏は「CEOとトーナメント・ディレクターからただちに辞任することを決意した」と発表。「本人の決断を全面的に理解する」と述べた。
エリソン氏はまた「私はテニス界の男女平等を尊重する」と述べ、賞金が男女同額になっていることを強調した。