NBAオールスター戦、開催地を変更 性的少数者のトイレ規制で
(CNN) 米プロバスケットボール協会(NBA)は21日、心と体の性別が一致しないトランスジェンダーの生徒などによるトイレ利用を規制したノースカロライナ州の法律を理由に、2017年のオールスター戦の開催地を同州シャーロットから別の場所へ移すと発表した。
オールスター戦は来年2月に開催予定で、新しい会場については数週間以内に発表する方針。「この問題が適切に解決されることを前提として」、2019年にはシャーロットで開催できることを期待すると表明した。
NBAの決定に対して同州のパット・マックローリー知事は、「スポーツと娯楽のエリート層や州司法長官、リベラル系メディアが我々の法律をゆがめて伝え、ノースカロライナ州の住民を中傷してきた」と非難した。
問題の法律は、政府機関や学校などのトイレについて、出生時の性別に従って利用することを義務付ける内容。今年3月に同州議会を通過し、マックローリー知事の署名で18日に成立した。
これに対して同性愛者の権利保護団体や企業などが反発し、NBAも同州に対して同法の見直しを働きかけていた。
ESPNなどによれば、シャーロットに代わるNBAオールスター戦の候補地にはニューオーリンズやニューヨークが挙がっている。
The NBA issued the following statement today regarding the 2017 NBA All-Star Game pic.twitter.com/2yo1YDA2Un
— NBA (@NBA) 2016年7月21日