英ヘンリー王子の交際相手に相次ぐ中傷、王室が異例の抗議声明
ロンドン(CNN) 英王室は8日、ヘンリー王子(32)が米女優メーガン・マークルさんと交際していることを確認し、マスコミのマークルさんに対する嫌がらせが横行しているとして抗議する異例の声明を発表した。
2人の交際についてはマスコミが盛んに伝えていたが、王室が確認したのは初めて。ツイッターの公式アカウントに掲載された声明では、「ガールフレンドのメーガン・マークルさんは相次ぐいじめや嫌がらせの的にされている。全国紙の一面での中傷、人種をにじませた論評、ソーシャルメディアの荒らしによるあからさまな性差別や人種差別など、一部は極めて公に行われている」と非難した。
さらに、中傷的な記事を新聞に掲載させないよう、毎晩のように法的な争いを展開し、マークルさんの母親が自宅前に押し寄せるカメラマンの間を通り抜けようとして争いを強いられていることも明らかにした。
マークルさんは現在、米テレビドラマ「スーツ」の撮影のためカナダのトロントに住んでいるが、カメラマンが自宅に侵入しようとしたり、新聞各社が多額の金銭を持ちかけて元交際相手の男性に接触しようとしたりしているという。
声明では「ヘンリー王子はマークルさんの身の安全を憂慮し、彼女を守れないことに深く落胆している」と述べ、「これ以上の被害を発生させる前に、立ち止まって内省するよう」報道各社に促した。
マークルさんはアフリカ系米国人の母親とコーカサス系の父親をもつ。英大衆紙のデイリーメールは1面に掲載した記事の中で、マークルさんの母親は米ロサンゼルスの「荒廃した地域」に住んでいると報道。大衆紙サンは「これまでブロンドとばかりデートしていたヘンリー王子の型を破った」と伝えていた。