サウジで初の「コミコン」、ポップカルチャー人気で盛況
(CNN) 中東サウジアラビアでこのほど、マンガや映画、ゲームなどのポップカルチャーのイベント「コミコン」が開催された。同国西部の沿岸都市ジッダで16日から18日の日程で開催されたイベントには数千人が参加し、サウジで初めてとなるコミコンを楽しんだ。サウジでは公共の映画館などが禁止されているが、今回のイベントはより多くの娯楽を取り入れようとするサウジ政府の取り組みの一環。
若い男女が同じ会場の中を歩き回っている風景は、政府が支援するイベントでは珍しい。サウジでは、公共空間が性別で分けられていることが多い。
女性専用のテントも設けられ、そこでは女性は全身を覆う「アバヤ」を脱いで、コスプレ衣装を公開することもできた。
イベントでは、「ゲーム・オブ・スローンズ」のチャールズ・ダンス氏やジュリアン・グローバー氏や「ブレイキング・バッド」のジャンカルロ・エスポジート氏らが参加したパネルディスカッションなども行われた。
大会の準備はおよそ1年がかりだった。コミコンの精神を維持しつつもサウジの宗教的な規則にのっとったものとなるようバランスが図られた。
イスラム教の教えに反するような不適切なシンボルやロゴは禁止されたほか、異性の服を着ることも禁じられた。
イベントの運営団体の責任者は、大会を毎年開催することを計画しているという。