アグレッシブ烈子 サンリオの新キャラはビールがぶ飲みヘビメタ大好き
2017年1月、英語版アグレツコの第2弾がネットにアップされると、世界中のファンたちが、烈子の窮状に即座に共感し、多くの人が烈子は自分たちの言いたいことを言ってくれる「代弁者」だと述べた。
「職場で新入社員向けの初歩的な業務を経験した大半の若い女性たちは(アグレツコに)共感できるだろう」と語るのは、サンフランシスコを拠点とするグラフィックデザイナー、ヘレン・ツェン氏だ。
ツェン氏は、「アグレツコは恐らく、サンリオのキャラクターの中で最もフェミニストなキャラクターだが、私の男友達の中には、女性と同様にアグレツコの苦しい立場(とアルコールやヘビメタ好き)に深い共感を覚える人もいる」と付け加えた。
アグレツコのファン層は、少なくともツイッターのフォロワー数で見ると、先輩キャラクターのそれに比べて極めて少ない。
しかしアグレツコの過激な魅力がニッチなファンの間でヒットしているのは間違いない。
「アグレツコは、日常生活の中で直面する厄介な問題に苛立ちを覚える人々を魅了する一方、うわべだけのかわいさは全くの偽物という感情を刺激している」と語るのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)で日本文化研究講座の教授を務めるイアン・コンドリー氏だ。
「人々は本物を求めている。そしてそれが、かわいくて愛らしい世界は多くの場合信じ難いということを浮き彫りにする1つのきっかけになっている」とコンドリー氏は付け加えた。