ロヒンギャ数千人がミャンマーから避難 「命がけで逃げた」

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暴力を避けて移動してきた女性や子どもら

暴力を避けて移動してきた女性や子どもら

(CNN) ミャンマー西部ラカイン州の衝突激化を受けて、戦闘から逃れた少数派のイスラム教徒ロヒンギャが、国境を越えてバングラデシュに大量に避難している。

バングラデシュに避難した人の正確な数は不明だが、同国各地の難民キャンプの関係者は、過去5日で少なくとも3500人がバングラデシュに入ったと語った。

ラカイン州では25日から週末にかけて武装集団による襲撃が相次ぎ、国営メディアによればロヒンギャ武装集団の容疑者約80人と治安部隊の12人、市民6人が死亡した。

ロヒンギャはミャンマーでバングラデシュからの侵入者と見なされて差別的な扱いを受け、特に仏教過激派集団の標的にされてきた。一方、バングラデシュはロヒンギャをビルマ(ミャンマー)人とみなしている。

ラカイン州から来たというロヒンギャの女性(28)は国境沿いの難民キャンプでCNNの取材に応じ、夫や兄弟に送られて子どもを含む26人が両国の国境を隔てるナフ川までたどり着き、男性はラカイン州に残って女性や子どもは川を渡ったと語る。

「夜になるのを待って、バングラデシュ国境警備員の目を盗んでバングラデシュに入った。(難民キャンプに)たどり着いたものの、どこに寝泊まりすればいいのか、何を食べればいいのかも分からない」と女性は途方に暮れる。

同キャンプは昨年10月、国境を越えて避難してきた8万5000人規模のロヒンギャのために開設された。

27日に避難してきたという31歳の女性は、ミャンマー軍の兵士が自分たちの一行に向けて銃撃してきたと振り返る。

この女性によれば、ロヒンギャの村の近くで仏教徒3人の遺体が見つかったことから、軍や仏教徒の住民が逆上。夜中にロヒンギャの村を襲撃して茅ぶきの小屋に火を放ったため、命がけで逃げたという。

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