バンクシーの新壁画、EU離脱描く 仏大統領選に合わせ披露
ロンドン(CNN) 落書き風の壁画で知られる匿名アーティストのバンクシーが、欧州連合(EU)からの加盟国離脱をテーマにした新しい作品をこのほど制作した。
バンクシーの新しい壁画は、はしごに乗った作業員の男性がのみを手に、欧州旗に描かれた金色の星のうちの1つを削り落とす姿を描いている。英仏フェリーの出航地でもある英港湾都市ドーバーで、フランス大統領選挙の決選投票が行われた7日午前に披露された。
EU離脱を決めた英国は、これからEUとの間で交渉を控える。フランス大統領選挙ではEU残留派のエマニュエル・マクロン氏が決選投票を制し、フランスがEUを離脱する「フレグジット」は免れる見通しとなった。
新しい作品はバンクシーのウェブサイトや公式インスタグラムにも掲載された。それ以前から地元住民の間では、この壁画がバンクシーの作品ではないかといううわさが飛び交っていた。
フランス政治を巡ってバンクシーは2015年にも、カレーの難民キャンプの壁に作品を残したことがある。そのうちの1枚には、父がシリア難民だったアップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏が描かれている。
中東ではヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムに、バンクシーがブティックアートホテルを開業した。