国際バスケ連盟、試合でヒジャブ着用認める
(CNN) 国際バスケットボール連盟(FIBA)は6日までに、これまでの規則を変更し競技中に頭部を覆うスカーフなどの着用を認めることを決めた。香港での総会で承認したもので、新規則は今年10月から効力を持つ。
着用が認められるのは、負傷の程度を最小限にすることが可能で、ユニホームと同一色のヘッドギア。
FIBAは安全対策を理由にヘッドギアの着用を禁止。しかし、この規則を見直し、2014年9月からは例外規定も設けていた。着用禁止の基本原則では、女性のイスラム教徒用の「ヒジャブ」、ユダヤ教徒の「キッパ」やシーク教徒の「ターバン」の利用も認められていなかった。
バスケットボールの国際試合では過去に、ヘッドギア禁止が論争を招いたこともある。2014年のアジア大会に参加した中東カタールの女子代表チームがヒジャブ着用を認められず大会を棄権していた。
FIBAは当時、カタールの抗議を受け、禁止の規則に宗教的な意味合いはないと説明していた。同大会では他の複数の競技種目ではヒジャブ着用が認められてもいた。
ヘッドギアの着用問題では国際サッカー連盟(FIFA)が14年、禁止規則を撤廃していた。シャツと分離したもので、同一色との条件が付けられていた。