NBAスター自宅に人種差別の落書き、憎悪犯罪か
(CNN) 米ロサンゼルス市警は1日までに、米プロバスケットボール(NBA)のクリーブランド・キャバリアーズに所属するスーパースター、レブロン・ジェームズ選手が同市内に持つ自宅の正門に人種差別的な言葉がスプレーで落書きされる嫌がらせがあったと発表した。
監視カメラを分析し、容疑者の特定などに努めている。ヘイトクライム(憎悪犯罪)としての捜査も視野に入れている。自宅内への侵入行為があったのかは不明。
同選手は記者会見で、家族が無事だったことに安堵(あんど)の念を表明。「お金をどれだけ持っていようと、どんなに有名であろうと、多くの人からいかに尊敬されていようと、米国で黒人であることは厳しいものだ」との思いを吐露した。
2016〜17年シーズンの王者を決めるNBAファイナルは1日夜に開幕し、連覇を狙うキャバリアーズは、オークランドのゴールデンステート・ウォリアーズと激突する。
今回の落書き事件の発生日時は伝えられていないが、警察への通報は5月31日朝にあった。警官が到着したところ、自宅の関係者が問題の言葉に上塗り作業をしていたという。警察記録によると、ジェームズ選手は自宅を2年以上前、2100万ドル以下で購入していた。
同選手は今シーズンの開幕前、米国内のアフリカ系(黒人)の窮状への懸念も表明。この中で自分の子どもたちは法執行機関要員の手で黒人が死ぬことが露出する国で成長しているとの不安を漏らしていた。