マララさん、史上最年少で国連平和大使に 女子教育普及訴え
(CNN) 女子教育の普及に取り組むパキスタン出身のノーベル平和賞受賞者、マララ・ユスフザイさん(19)が12日までに、史上最年少で国連平和大使に任命された。
マララさんは2012年、下校中にイスラム武装勢力タリバーンの銃撃を受けたが奇跡的に回復。その後、世界各地で女性が教育を受ける権利を訴えてきた。
平和大使は国連が授与する称号の中でも最高の栄誉と位置付けられる。マララさんは10日、ニューヨークの国連本部でグテーレス事務総長から任命を受けた。
式典のスピーチでは、13年にも国連本部で演説したことを振り返り、「3年半近く前にこのステージから世界に向けて、教育は全ての女子の基本的人権だと話しました。今またここに立って、同じことを言います」「女性を教育すれば地域全体が変わり、社会全体が変わります」と語った。
また母国パキスタンの少女たちに向け、「皆さんが立ち上がらなければ変化は訪れません」「私たちから始まるのです。始めるのは今です」と呼び掛けた。
グテーレス氏はマララさんを「英雄」と呼び、教育と平等の権利擁護を訴えてきた勇気や「平和への揺るぎない献身」をたたえた。
平和大使にはこれまで、気候変動などの環境問題に取り組む米俳優レオナルド・ディカプリオさん、障害者の権利向上を訴える米歌手スティービー・ワンダーさんらが任命されている。