アフリカ出身者への集団暴行多発、背景に人種差別か インド

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暴行の現場からアフリカ出身者らを搬送するインド警察

暴行の現場からアフリカ出身者らを搬送するインド警察

ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリー近くにあるグレーター・ノイダ地区の警察当局などは30日までに、アフリカのケニア、ナイジェリア両国出身者に対する地元住民らによる集団暴行が複数回発生し、負傷した数人が病院へ搬送されたと報告した。

ナイジェリアの外務省関係者によると、同国出身者の9人が襲われ、5人が負傷し、別の2人が入院した。また、20代のケニア人女性が29日、タクシーから下車する際、攻撃を受け、病院へ運ばれた。

地元警察によると、一連の襲撃は先週末に発生。ナイジェリア人男性の関与が疑われた、薬物の過剰摂取による10代の地元住民の死去が引き金となった。死亡者の遺族は地元に住むナイジェリア人男性5人に責任をなすりつける報告を警察に届け出ていた。

これを受け、5人は薬物密売、誘拐や殺人の容疑で拘束されたが、死亡者の検視で薬物摂取に根拠がないことが判明し、釈放された。5人の逮捕を受け、アフリカ諸国出身者の大学留学生らが釈放を求める平和的な抗議活動を展開。これに対抗するインド人の抗議が27日に起き、暴力沙汰にも発展していた。地元警察によると、ノイダのショッピングモールでは約500〜600人が学生2人を襲う事件も起き、5人が逮捕された。

インドへの留学生などで組織するアフリカ学生協会の関係者は、数十人規模の男が意識不明の状態で床上に横たわる男性を蹴(け)ったり、金属製の物品を投げ付けたりするビデオ画像をインターネット上に流した。

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