2千万人が飢餓の恐れ、2次大戦後最悪の人道危機か
(CNN) 国連のオブライアン事務次長(人道問題担当)は12日までに、ソマリアなど計4カ国の住民計2000万人以上が飢えとコレラなどの病気に襲われる危機に直面しているとし、国際社会に緊急支援を呼び掛けた。
これら4カ国の窮状は、国連の創設以来、最大の人道危機とも訴えた。他の3カ国は、イエメン、南スーダンにケニア。事務次長は国際社会の包括的かつ組織だった支援努力がなければ、これら諸国の住民はだた餓死するだけだろうと警告した。
ソマリアでは総人口の半分以上である600万人以上が食糧支援を待っている。干ばつ、差し迫る飢餓の危機や救援活動の阻害要因となる過激派「シャバブ」の存在などが同国を絶望的な状況に追いやっている。同国のハッサン・アリ・カイレ首相は最近、住民110人が飢えや干ばつが原因の疾病で死亡したと報告していた。
隣国ケニアでは270万人以上が飢饉(ききん)に襲われる瀬戸際にある。国連によると、この人数は来月までに最大で400万人に増える恐れがある。
南スーダンでは最近、飢饉が宣言され、750万人以上に支援が必要な窮境に陥っている。この人数のうち半数以上は自宅などを失う状態となっている。
国連はまた、内戦状態にあるイエメンでは700万人以上に食料が十分届かない苦難が続いているとも報告した。