夏季五輪開催、米ロサンゼルスが28年大会受け入れへ
ニューヨーク(CNNMoney) 夏季五輪の開催地に立候補している米ロサンゼルスは1日までに、2028年大会を受け入れることで国際オリンピック委員会(IOC)と合意に達した。市議会議長の報道担当者が発表した。
合意の条件として、IOCから同市の青少年スポーツ振興事業などに18億ドル(約2000億円)の資金が提供される。市議会は4日、承認に向けた臨時会を開くという。
トランプ米大統領は31日夜、ロサンゼルスでの開催を歓迎する声明を発表。「五輪の理想と米国の精神を表す大会になる」と述べた。
夏季五輪が米国で開催されるのは1996年のアトランタ大会以来。ロサンゼルスでは32年、84年大会も開かれた。
ガルセッティ市長は「今世代初となる当市での開催に向けた大きな前進だ」と述べ、交渉の成果を強調した。
市長によると、開催費用の推定53億ドルはIOCや地元スポンサーからの資金とチケットの売り上げでまかなう予定。治安対策では連邦政府の補助を受けるという。
IOCでは先月、24年大会の招致を争っていたロサンゼルスとパリのうち、一方を24年、もう一方を28年の開催地とする案が承認されていた。最終決定は9月に予定されている。
パリの招致チームはロサンゼルスの決定を歓迎するとの声明を出した。