解任の前FBI長官、キャリア上の「秘話」を来年出版へ
ニューヨーク(CNNMoney) 米国のドナルド・トランプ大統領によって米連邦捜査局(FBI)長官の職を解任されたジェームズ・コミー氏が自身のキャリアに関する「これまで知られていない秘話」を題材とした本を執筆することが3日までに明らかになった。出版社のフラティロン・ブックスが明らかにした。
タイトルは未定。来春の出版を予定している。
フラティロンによれば、コミー氏は「優秀で倫理的なリーダーシップがどのようなもので、それがどのようにして正しい判断を促すか」について執筆するという。
コミー氏は2013年、オバマ政権下でFBI長官に就任したが、それ以前から法律関連の長いキャリアがある。ニューヨークで連邦検事を務めたほか、防衛企業のロッキード・マーチンの顧問としても働いた経歴がある。
ただ、コミー氏の名前を最も世に知らしめたのは2016年の大統領選での出来事かもしれない。コミー氏は当時、FBI長官として記者会見に臨み、民主党候補のヒラリー・クリントン氏について、国務長官時代の私用メールに関連する捜査を再開したことを明らかにした。
コミー氏はFBI長官として10年の任期を全うするとみられていた。しかし、今年5月、トランプ大統領はコミー氏を解任していた。