米ピクサー創業のラセター氏、「不適切な行為」認め休職
ニューヨーク(CNNMoney) 米ピクサー創業者の1人で同社と米ディズニーの最高クリエイティブ責任者(CCO)を務めるジョン・ラセター氏が、職場でハグを強制するなどの「過ち」があったことを認め、6カ月間の休職を決めたことが22日までに分かった。
米芸能誌ハリウッド・リポーターが21日、ラセター氏の不適切な行為についてディズニーやピクサーの内部から告発があったとする記事を掲載。匿名のピクサー従業員の証言として、社内では「相手の体に触れたりキスしたり、身体的特徴に言及したりする」ことが知られていたと伝えた。
報道を受けて、ラセター氏は同日、従業員にメモを送った。同誌はさらにこのメモについて報じ、CNNが文面を入手した。
ラセター氏はこの中で「皆さんの中に侮辱されたと感じ、不快な思いをした人がいることを知った。そんなつもりはなかった」と釈明。「強引にハグするなど、どんな形にせよ一線を越えたと感じられるような行為を受けた方々」に謝罪したいと述べた。
同氏はディズニー側と、「この先どう進むかを熟考するためにしばらく時間を取る」ことで合意したという。「つらいことだが、これが我々全員にとって最良の道だと思う」と述べ、6カ月後には「皆さんのリーダーとなるのにふさわしい洞察力と視野を備えて」戻ってきたいと表明している。
ディズニーの報道担当者は、同氏の心からの謝罪を評価し、休みを取るという決断を全面的に支持すると述べた。
ラセター氏はアニメ映画「トイ・ストーリー」の監督や「アナと雪の女王」の製作総指揮、さらに米国で22日に公開されるピクサーの最新作「リメンバー・ミー」の製作総指揮を務めてきた。