カトリーヌ・ドヌーブさん、書簡でセクハラ被害者に謝罪
(CNN) 男性が女性を「口説く自由」を擁護して反発を招いた仏女優カトリーヌ・ドヌーブさん(74)が新たな書簡を公開し、セクハラの被害を受けた女性らに謝罪した。
ドヌーブさんは先週、著名な仏女性ら約100人と連名の書簡で、セクハラ告発の運動が手に負えなくなっていると批判した。しかし14日、仏紙リベラシオンに新たな書簡を掲載。最初の書簡が被害者らにショックを与えた可能性を認めて謝罪したほか、被害者に対する友愛の念を表明した。
ドヌーブさんは自身が1970年代初頭、人工妊娠中絶の合法化を求める運動の先頭に立っていたことを強調。「戦略的」な動機で書簡を支持している保守派や人種差別主義者に対し、感謝や友好の意を示すつもりはないと断言した。
書簡に署名したメンバーの1人で元ポルノ女優のブリジット・ラーエさんはテレビのインタビューで、レイプで快楽を得る女性もいると発言して物議を醸した。ドヌーブさんは新たな書簡で、この発言を「全ての被害者に面と向かってつばを吐きかける行為よりもひどい」と非難。書簡の精神をゆがめる勝手な発言には断固反対すると述べた。
また、長い女優人生の中で際どい状況を目撃したり、女優に対する監督らの職権乱用を耳にしたりしたことはもちろんあると述べ、被害者たちが権力と影響力で口を封じられる構図にも言及。問題を解決するためには子どもの教育や、職場でセクハラが起きた時の企業の対応が重要だと主張した。