平昌五輪閉幕、韓国大統領が南北融和に手応え
(CNN) 韓国・平昌(ピョンチャン)で開催された冬季五輪は25日、盛大な閉会式を行って幕を閉じた。開会式と同様、韓国と北朝鮮の選手団がそろって行進し、大会前に緊迫化した南北関係に融和の兆しが見えつつあることを印象付けた。
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は五輪組織委員会が閉会式に先駆けて配布した所感の中で「平昌での冬季五輪は終わったが、平和の時代は続いていくだろう」と述べた。
また国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、「スポーツがどのようにして世界をよりよくしていくのか、我々はここで目の当たりにした」と大会を総括した。
平昌の五輪スタジアムに集まった3万5000人が閉会式を見守った。そこにはトランプ米大統領の長女イバンカ氏をはじめとする米国代表団の姿もあった。
閉会式では韓国の伝統的な舞踊、コンテンポラリーダンス、若いギタリストの演奏、人形を使ったパフォーマンスなどが披露された。
生バンドが演奏するなか各国の選手が登場すると、観衆は大きな歓声を上げた。選手たちの多くは国旗を振り、音楽に合わせて踊ったりしながら会場の雰囲気を楽しんでいた。
最後に次回2022年の開催地となる北京市市長へ五輪旗を引き継ぐセレモニーが行われ、聖火台の火が消えて閉会式は終了した。