ツール・ド・フランス、農家の抗議でレース中断 催涙ガス浴びる選手も
(CNN) 世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」の第16ステージ(カルカソンヌからバニェールドリュション、218キロメートル)が行われた24日、現地の農家の抗議行動によってレースが一時中断するハプニングがあった。警察は抗議の参加者に向かって催涙ガスを噴射。これが一部の選手の目に誤って入り、手当てを余儀なくされる一幕もあった。
フランス政府に不満を持つ地元の農家は、農務相の目に留まるようにとレースを妨害する形での抗議行動を計画。干し草の塊で道路をふさいだため、警官隊が排除に乗り出した。
レースに参加するチームの1つ、クイック・ステップはツイッターへの投稿で「警察が農家に向かって使用した催涙ガスが一部の選手の目に入ったようだ」と説明した。
警察発表によれば、レースが中断した間、選手らはガスを洗い流すといった「簡単な」手当てを受けた。負傷者は出ていないという。
選手らは主催者の車両のそばでレースの再開を待った。総合首位に立つチーム・スカイのゲラント・トーマスが、水で目を洗う場面も見られた。
ツール・ド・フランスの公式ツイッターは「抗議行動による15分間の中断の後、レースは再開した」と説明。続けて観戦者に対して「選手に敬意を払うよう」求めた。
また選手を危険にさらした場合には、最大で禁錮3年を命じられる可能性があるとも警告した。