英レスター・シティ、オーナーの死亡を確認 ファンに愛されたタイの富豪
レスター(CNN) サッカーのイングランド・プレミアリーグ、レスター・シティは28日、オーナーのヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏(60)が、ヘリコプターの墜落事故で死亡したことを明らかにした。
スリヴァッダナプラバ氏のヘリは27日、レスターの本拠地キングパワー・スタジアムに隣接する駐車場に墜落して炎上した。ヘリにはスリヴァッダナプラバ氏を含む5人が搭乗していたが、全員の死亡が確認された。
同チームは30日午前8時から、スタジアムで追悼の記帳を受け付ける。
スリヴァッダナプラバ氏は普段からスタジアムにヘリで行き来していた。墜落事故は27日の試合が終了した約1時間後に発生。目撃者によると、スタジアムから飛び立ったヘリは直後に墜落して炎上した。
レスターシャー州警察は墜落現場周辺への立ち入りを禁止し、英政府の航空機事故調査委員会は、現場へ調査団を派遣すると表明した。
スタジアム前には大勢の人が集まり、チームカラーの青と白のスカーフや、花束、仏像などを供えていた。
タイ出身の富豪、スリヴァッダナプラバ氏は2010年にレスター・シティを買収。同チームは14年にプレミアリーグに昇格し、16年には、かつては考えられなかった初優勝を果たした。
スリヴァッダナプラバ氏は観客にもビールや水やカップケーキを無料で提供したほか、寒い日には防寒用のスカーフを配るなどしてファンにも愛された。