セサミストリートに「里子」のキャラクターが登場
(CNN) 米公共放送サービス(PBS)の子ども向け番組「セサミストリート」に、里親のもとで暮らす新たなキャラクター「カーリ」が登場した。
カーリは黄色い髪のマペット。家庭の事情で親と暮らすことができず、里子として「今だけの親」に育てられているという設定だ。
ある場面では、人気キャラクターの「エルモ」にカーリの里親が語り掛ける。実の母親が「今は大変な時」なので、「ママがまた育てられる時まで、私たちがカーリを守ってあげる」と説明している。
母親はいつ戻るのか、と無邪気に尋ねるエルモに、「それははっきり分からないけれど、分かっているのはカーリちゃんが今はここの子だということ」「私たちが、あの子にいてほしいと思っている」と答えている。
カーリの登場によって、里子を養育する家庭には安定した環境や帰属意識の大切さを、子どもたちには里親がどんな制度かを教える狙いがある。
5月は米国の里親月間。米厚生省によると、米国内では現在、44万人の青少年が里親に預けられている。