米新興企業、極超音速旅客機の開発を発表 NY・ロンドンを90分

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ロンドンとニューヨークを約90分で結ぶ極超音速機の開発計画が発表された/Hermeus

ロンドンとニューヨークを約90分で結ぶ極超音速機の開発計画が発表された/Hermeus

(CNN) 米新興企業ハーミアスがこのほど、音速の5倍のスピードで飛行する極超音速機の開発計画を発表した。実現すれば米ニューヨークと英ロンドンを90分前後で結ぶ旅客機となる。

ハーミアスはジョージア州アトランタに拠点を置く航空宇宙企業。投資家から開発資金を確保したとしている。

このプロジェクトが成功すれば、大西洋横断の商用飛行に革新をもたらす可能性がある。現状ではロンドン・ニューヨーク間は7時間以上かかる。

構想では新型機の航続距離は約7400キロ、巡航速度は時速約5300キロに達する見通し。

同社の創業者、A・J・ピプリカ最高経営責任者(CEO)は声明で、「世界の交通インフラに革命を起こす旅が始まった。長距離移動の速度を劇的に向上させることで、(インターネットが)ダイヤルアップ接続からブロードバンド時代に移行したような変化をもたらす」と力を込めた。

ハーミアス設立には、米民間宇宙開発企業スペースXやブルーオリジンの元従業員も加わった。4人の創業者はいずれも、ジェネレーション・オービット社で極超音速ロケット機や米空軍実験機「Xプレーン」の開発に携わっていたメンバーだ。

ただ、研究者からは慎重な意見も出ている。英インペリアル・カレッジ・ロンドンのポール・ブルース上級講師は「極超音速飛行の最大の課題は推進力だ」と指摘したうえで、資金調達や環境面の問題もクリアする必要があるとの見方を示した。

極超音速旅客機をめぐっては、米ボーイングも昨年6月に開発計画を発表。ロッキード・マーチンやエアリオンも開発に取り組んでいる。

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