「モンティ・パイソン」のテリー・ジョーンズさん死去、77歳
ロンドン(CNN) 英国の人気コメディーグループ「モンティ・パイソン」のメンバーとして活躍したテリー・ジョーンズさんが死去していたことが23日までに分かった。77歳だった。
英PA通信が代理人を引用して報じた。
ジョーンズさんは原発性進行性失語症を患い、近年闘病生活を送っていた。これは認知症性の疾患で、発語に影響を及ぼす。
家族が出した声明によると、ジョーンズさんは18日夜、妻に看取られながら息を引き取った。
ジョーンズさんがモンティ・パイソンの中で演じた役柄は多岐にわたる。女性のキャラクターに扮することも多かった。また「ライフ・オブ・ブライアン」や「人生狂騒曲」といったモンティ・パイソンによる映画では監督を務めた。
1980年代にモンティ・パイソンが解散した後は、歴史物のノンフィクションを執筆したり、複数のドキュメンタリー番組の司会者として活躍。デビッド・ボウイが主演した86年公開のファンタジー映画「ラビリンス 魔王の迷宮」では脚本を手掛けた。
家族は声明を通じ、様々なジャンルで才能を発揮したジョーンズさんの功績をたたえるとともに、晩年に苦しんだ上記の疾患の撲滅を期待すると付け加えた。
モンティ・パイソンでジョーンズさんと共演したマイケル・ペイリンさんはPA通信の取材に答え、「テリーは最も親しくて最も大切な友達の1人だ。彼は優しく、寛大で、他人への協力を惜しまなかった。そしてあふれる情熱とともに、生涯を全うした」と語った。