007最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」、新型コロナで11月に公開延期
(CNN) 人気スパイ映画シリーズ「007」の最新作の製作などに当たったMGMとユニバーサルは8日までに、新型肺炎の拡大を受け来月予定されていた公開を今年11月まで延期すると発表した。
25作目となる最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公式ツイッター上で、北米での公開は11月25日、英国では同月12日になると述べた。北米では当初、4月10日の予定だった。
MGMの広報担当者はCNNの取材に、感染拡大を受け観客動員への打撃の程度などを見極め、世界中の相当な数の映画館で公開する準備が整っていないと判断したとした。延期の理由は経済的な要因が何より大きいとした。
アジア地域など中心にした新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)を受け、イタリアや韓国、中国では映画館の閉館が相次いだ。中国は米国に次ぐ最大の映画市場となっている。
007シリーズの最新作は今春公開の映画で最大級の興行成績が期待されてもいた。新型肺炎の流行で公開期日の延期を迫られた初の話題作ともなった。他の製作スタジオが今後、同様の措置を講じる可能性も指摘されている。