営業再開のディズニー・ワールド、歩きながらの飲食はNGに
(CNN) 園内で食べたり飲んだりする時は、その場から動かないで――。今月営業を再開した米フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドで、新型コロナウイルス感染対策のルールが追加された。
米国内にあるディズニーのテーマパークのうちカリフォルニア州のディズニーランドは再開を延期したのに対して、ディズニー・ワールドはフロリダ州で感染者が急増するなか、11日から営業を始めている。
従業員と来園者の感染を防ぐため、マスク着用の義務、手指の消毒や検温、対人距離確保など、新たにルールが定められた。
マスクは飲食する時以外、常に着用することになっている。しかしそれでは、炭酸飲料を飲んだりスナックをかじったりしながら移動する人が出てくる。飲み物があるからという理由で、マスクを着けずに長時間過ごす人が増える恐れもある。
そこで「飲食時は外してもいい」としていたマスクのルールに、「飲食はその場から動かず、適切な距離を取って」という文言が追加された。
園内のレストランがほとんど閉店している今、屋台での食べ歩きを楽しもうと思っても、座れる場所を見つけるのは難しい。暑さのなかで水分を持ち歩きたい人も多いだろう。
ディズニー・パークの広報責任者は「私たちの方針を明文化したにすぎない」と話す。これに対してツイッターなどでは、「そもそもこの状況で再開するべきなのか」と疑問視する声や、今後さらにルールが厳しくなる事態を懸念する声が上がっている。