全豪オープン、1~2週間延期の可能性 州当局が見通し
(CNN) 来年1月後半に予定されているテニスの全豪オープンは、1~2週間延期される可能性が高いことが分かった。開催地ビクトリア州の担当閣僚が25日の記者会見で語った。
全豪オープンはテニス四大大会のシーズン初戦として、同州メルボルンで1月18日に開幕し、30日と31日に男女シングルス決勝が行われることになっている。
世界各地で新型コロナウイルス感染が拡大するなか、開催を危ぶむ声も出ていたが、ビクトリア州政府のパクラ観光・スポーツ相は会見で、開催を確信していると述べた。「来年の早い時期」に開くとしたうえで、1~2週間延期となる可能性が最も高いとの見方を示した。
パクラ氏はさらに、選手らを対象とした「極めて厳格な検査体制」にも言及。出発前から到着後、隔離期間を通して検査が繰り返されるとの見通しを語った。
豪テニス協会は22日の声明で、全豪オープンの開催に向け、隔離措置や感染対策をめぐり州政府と緊急協議を進めていると述べていた。
メルボルンは南半球の冬の時期、感染拡大の第2波で3カ月以上のロックダウン(都市封鎖)を余儀なくされたが、すでに大半の規制は解除された。ビクトリア州では先月29日以降、新規感染者が報告されていない。