米新型コロナ対策担うファウチ所長、子ども向けの伝記本に
(CNN Business) 米政府の新型コロナウイルス対策を担うアンソニー・ファウチ米国立アレルギー感染症研究所長の伝記本が、間もなく児童書として米国で出版される。
伝記本は「Dr. Fauci: How a Boy from Brooklyn Became America‘s Doctor(原題『ファウチ博士:ブルックリンの少年がアメリカのドクターになるまで』)」のタイトルで、サイモン・アンド・シュスターから出版される。著者はケイト・メッセナー氏、イラストはアレクサンドラ・バイ氏が手がける。
サイモン・アンド・シュスターは21日、同書を6月29日に発売すると発表した。
著者のメッセナー氏はCNN Businessの取材に対し、「同氏の物語には、今の子どもたちの心に響くものがたくさんある。ブルックリン周辺でシュウィンの自転車に乗って父の薬局の処方薬を配達し、路上でスティックボールをしながらさまざまな人たちと仲良くすることを学び、いつも世界について質問していた」と語った。
サイモン・アンド・シュスター広報によると、同書は本人の承諾を得たうえで、相談を重ねながら執筆した。
メッセナー氏がファウチ氏の事務所に連絡を取ったのは昨年春。「成長して偉大な科学者になった人たちの子ども時代の情熱」についての児童書を出版する構想をめぐり、ファウチ氏のオフィスに質問した。
しかしファウチ氏の経歴や子ども時代のことを知れば知るほど単独で物語として成立すると思うようになり、昨年秋にはインタビューを申し込んだという。
新型コロナ対応で超多忙なファウチ所長だったが、メッセナー氏は帰宅途中や早朝の時間帯にズームを通じてインタビューを重ね、講演の内容や生い立ちなども盛り込んで伝記を完成させた。