FOXの大物プロデューサー、新型コロナで死去
ニューヨーク(CNN Business) 米フォックス・ビジネス・ネットワーク(FBN)のトップ・プロデューサーとして活躍したエリック・スピナート氏が先週末に死去したことが分かった。遺族によると、新型コロナウイルス感染症で亡くなった。
FBNの司会者が22日午後の放送で訃報を流した。
兄弟のディーン・スピナート氏はソーシャルメディアへの投稿で、死因が新型ウイルス感染症だったことを明らかにした。
フォックス・ニュース(FNC)とFBNの経営陣は従業員に送った書面でスピナート氏の業績と情熱をたたえ、遺族に弔意を表した。
同氏は1998年から2004年と07年から現在に至るまでの計20年近くFOXに勤務し、大物ゲストとの出演交渉を数多く手掛けた。間には一時期、CNNとニュース専門局MSNBCにも所属していた。
フォックスは新型ウイルス感染拡大の初期段階から問題の重大性を認めず、感染対策の行動制限に反対する立場を取ってきた。最近では人気司会者が番組中でワクチン懐疑論を展開し、物議を醸した。ただし従業員にはマスク着用と対人距離の確保を義務付け、スタッフの在宅勤務態勢は夏すぎまで継続する方針を示している。