ワクチン接種後の交流、依然として条件付き 米CDC
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)の専門家らは22日、新型コロナウイルスのワクチン接種が完了した人の行動について、未接種の親族や友人と規制なしで交流することもできるが、重症化リスクの低い相手に限るなどの条件に変わりはないと述べた。
CDCの専門家が22日のオンラインセミナーで説明したところによると、2回接種タイプの2回目または1回接種タイプを打って2週間が経過した人は、未接種でも単一世帯で重症化リスクの低い相手となら、屋内でマスク着用や対人距離の制限なく対面することができる。
例えば接種済みの高齢者夫婦が、未接種で重症者リスクの低い娘や孫たちを訪ねるケースがこれに当てはまる。
接種完了後は発症や重症化だけでなく、無症状の感染も抑えられ、感染を広げる確率が低くなるとのデータが集まりつつあるという。
ただし、未接種の相手が高齢者や妊婦、ダウン症患者など重症化のリスクの高いグループに属する場合と、2世帯以上にまたがる場合は、引き続き屋外で距離を取り、全員マスクを着用しなければならない。
接種済みの両親が、未接種の子どもを教会などに連れて行くことも控える必要がある。人の集まる場所で子どもが感染する可能性もあるからだ。中規模から大規模の集まりは接種の有無を問わず、引き続き避けるべきだというのがCDCの立場だ。旅行前後の検査や隔離措置などの予防策も続けることが望ましい。
専門家らによれば、どのワクチンも効果が100%ではないため、接種を完了しても少数の人は感染して未接種の人にうつす恐れがある。CDCは今後、ワクチンがウイルス拡散をどの程度抑えるかについて、さらに1カ月ほど研究を続けたうえで、指針を更新する可能性もあるという。