警察が群衆にペッパー弾使用、逮捕者も 夜間外出禁止の米マイアミビーチ
(CNN) 20日から夜間の外出が禁止された米フロリダ州マイアミビーチの繁華街で、警察が街に残った群衆に向けて催涙剤を詰めた非殺傷弾「ペッパー弾」を使用し、10人以上を逮捕した。
ゲルバー市長は同日、春休みで集中する人出の無法ぶりが手に負えなくなったとして、午後8時以降の外出禁止を発表していた。しかし繁華街の路上ではこの時刻を過ぎても、マスクなしで騒ぐ集団など数百人の姿がみられた。
CNN提携局の映像には、警察が同日深夜にペッパー弾を発射し、人々がどっと逃げ出す場面が映っている。
警察は21日未明、外出禁止の時間帯に入ってから少なくとも12人を逮捕したと発表した。
マイアミビーチ警察は20日夜、午後8時以降の外出禁止措置を実施した/Cristobal Herrera-Ulashkevich/EPA-EFE/Shutterstock
ゲルバー氏は記者会見で、夜間外出禁止令を23日まで施行すると述べていた。市当局は21日、この措置を少なくとも今月末までの毎週木曜から日曜に適用する方針を示した。さらにアギラ市政担当官の判断により、来月13日まで1週間単位で延長することができると発表した。
アギラ氏は「殺到する来訪者の行動を食い止め、意図的か偶発的かを問わず暴力的な混乱や物的損害を阻止することが目的だ」「私としては一番避けたかった措置だが、いつもの春休みとは訳が違う」と説明した。