人殺到の米マイアミビーチ、緊急事態宣言の数週間延長も
(CNN) 春休みの人出による混乱を受けて緊急事態宣言を出した米フロリダ州マイアミビーチのゲルバー市長は22日、CNNとのインタビューで、宣言と夜間外出禁止の数週間延長もやむを得ないとの見解を示した。
ゲルバー氏は番組の中で、現在のマイアミビーチは「一触即発の状態にあるように感じられる」とコメント。「マスク着用や人との間隔の問題だけではない。来訪者の中に一部、良くない考えを持って来る人がいるために、乱闘や銃撃まで起きている」と述べた。
マイアミ警察は21日のツイートで、19日からの3日間で計50人あまりを逮捕し、銃器8丁を押収したと発表した。
市当局は21日、午後8時以降の外出禁止措置を少なくとも今月末までの毎週木曜から日曜に適用すると発表していた。適用期間中はマイアミ市から湾を渡って同市へ至る道路も、原則として午後10時から午前6時まで通行禁止とする。
ゲルバー氏は、こうした措置をできれば延長したくなかったと話す一方、警官や住民、来訪者らが危険にさらされる事態は容認できないと強調した。
同氏は人出が殺到した原因を問われ、フロリダ州のデサンティス知事が新型コロナウイルス感染対策の規制を全面解除したことに言及。「私たちは今、来る人をだれでも受け入れるよう求められている」「知事は全面再開だ、さあ来てくださいと言ったが、問題は私たちがまだパンデミック(世界的大流行)のさなかにあるということだ」と語った。
さらに、人出の規模と衝動的な行動、パンデミックという3つの要素が重なった結果、非常に厳しい状況が生まれていると訴えた。