米アニメ「スポンジ・ボブ」、「不適切」なエピソードの配信中止
ニューヨーク(CNN) 米子ども向けチャンネル「ニコロデオン」の人気アニメシリーズ「スポンジ・ボブ」のエピソードのうち、不適切と判断された2話がインターネット配信のコンテンツから削除された。
スポンジ・ボブのシリーズはパラマウント・プラスやアマゾンの配信サービスで視聴できる。
このうちシーズン12のエピソードのひとつ「Kwarantined Crab」は、ウイルス感染症を扱ったストーリーだった。
主人公スポンジ・ボブの勤め先、カニのキャラクター「カーニ」が経営するレストランで「クラム・フルー(あさり風邪)」の感染者が見つかる。店内の客が隔離されたり、感染者とみられるグループが仲間外れにされて冷凍庫へ投げ込まれたりする。
新型コロナウイルスの感染拡大が始まってからアジア系市民らが孤立し、憎悪の対象となってきた現実が反映されている。
ニコロデオンの報道担当者は、現実のパンデミックの状況から慎重に扱うべき話題と考え、配信中止を決めたとしている。
削除されたもうひとつのエピソードは、シーズン3の「私はクール」。スポンジ・ボブがカーニたちと女性の家に忍び込み、下着を盗む場面が出てくる。
この回は2018年以降、放映されていなかった。ニコロデオンの報道担当者はCNN Businessに、「ストーリーの一部が子ども向けでないと判断した」と説明した。