フランス全土で規制強化、感染拡大で「制御不能」に陥る恐れ
パリ(CNN) フランスのエマニュエル・マクロン大統領は3月31日、国民向けのテレビ演説を行い、新型コロナウイルス対策規制の強化を発表した。国が「新しい方向性」を打ち出さなければ「制御不能」に陥る恐れがあるとの危機感を示している。
新たな規制は4月3日から始まり、少なくとも1カ月間継続する。「限定的なロックダウン(都市封鎖)」措置に基づき引き続き夜間の外出を禁止して国内の移動を制限、国民には在宅勤務を要請する。幼稚園・保育園や初等・中等学校は少なくとも3週間休校とする。
マクロン大統領は英国で見つかった変異ウイルスについて、「流行の中の流行」を発生させており、感染力も致死性も強いと指摘した。
集中治療室(ICU)に入院している新型コロナウイルス患者は65歳未満の年齢層がほぼ44%を占めている。フランスはこれまで「適切な選択」を行ってきたとマクロン大統領は強調、この数週間でワクチンが「加速」して「状況が変わっている」と言い添えた。