ホワイトハウス記者団、質問の傾向は? 米教授が調査
(CNN Business) 米ホワイトハウスでほぼ毎日開かれている大統領補佐官の会見で、記者たちはどんな質問をしているのか。米セントボナベンチャー大学の教授が、授業の一環として集めたデータをCNNに提供した。
リチャード・A・リー教授は「メディアと民主主義」の授業で、先月開かれたホワイトハウス定例会見の質疑応答を取り上げた。学生22人に対し、記者からの質問数百件をテーマ別に分類するよう指示した。
集計によると、1カ月間で最も多かった質問はパンデミック(世界的大流行)など保健関連で155件。2位は移民問題の131件、3位は国際問題の129件だった。
記者らの質問は一般市民の関心を反映していると考えられる。ただ独立系シンクタンクの「ピュー・リサーチ・センター」が1月末に発表した世論調査結果では、バイデン大統領と議会にとっての最優先課題を尋ねた質問に対し、経済強化と答えた人が最も多く80%だった。
2位以下にはパンデミックへの対応(78%)、医療費負担の軽減(58%)、教育の改善(53%)、人種問題への対応(49%)が続き、移民問題は39%にとどまっていた。
調査の時点で移民急増が表面化していなかったなど、時期の違いはあるものの、記者たちは経済や人種の問題をもっと質問するべきという考え方もできる。
質問事項の1、2位に、ホワイトハウスがアピールしたい話題(パンデミックやワクチン供給)と、できれば避けたい話題(移民)が並んだのも興味深い。
リー氏は記者団への採点を問われて「BプラスかAマイナスあたり」と答え、人種問題についての質問が少ないのは意外だったと語った。