パラ卓球で5大会出場目指す73歳 日本の「マダム・バタフライ」
56歳でパラリンピック初出場。「体は不自由になったけれど、車いす卓球ができるという大きな贈り物をもらった」と話す。
ところが4回目のパラリンピック出場を果たした後、2018年に2件の交通事故で負傷してしまった。街に出た時に車にひかれ、両手両腕を負傷したのが1件目。2件目はトラックに追突され、7カ月も入院した。
だが別所さんは「この2年間で多くのことを乗り越えられたのだから、今度も乗り越えられる」と力を込める。
日本政府はまもなく出場選手団へのワクチン接種を始める予定。また国際オリンピック委員会(IOC)は、米ファイザー社が各国選手団へのワクチンを無料で提供すると発表している。
パラリンピック5大会連続出場を目指している/Shiho Fukada for CNN
別所さんはすべての物を徹底的に消毒するなど、細心の注意を払って暮らしてきた。新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから毎日、外出先や接触相手と時間を記録し、朝晩体温を測る。突然救急車で運ばれてもいいように、玄関には3日間の衣類を入れたバッグを置いてある。
別所さんは、五輪が開催されるかどうか私には分からないが、どうなろうと、私は今できることをするだけと話す。毎日トレーニングを楽しんでいるし、開催されるかどうか、心配しすぎたらトレーニングができなくなると述べた。
さらに、精神的に強くて闘志があるとして、いくつになっても若い選手に勝てるだろうと胸を張った。