東京五輪「中止の選択肢は事実上排除」 IOCのパウンド委員
(CNN) 開会予定まで2カ月を切った東京五輪・パラリンピックについて、国際オリンピック委員会(IOC)の最古参委員、ディック・パウンド氏はCNNとのインタビューで、中止の選択肢は事実上、すでに排除されていると発言した。
パウンド氏は五輪での新型コロナウイルス感染対策について、完璧な安全を確保できるとは明言せず、「何かを保証できる者はだれもいない」と現実的な立場を示した。そのうえで、出場選手らと外部との接触を遮断する「バブル方式」に言及。バブルを形成、維持し、毎日の検査で感染者が見つかればただちに隔離するという方式は実現可能だろうと語った。
パウンド氏は今年初めの時点で、五輪が開催される確率は75%前後としていたが、これまでに新型ウイルスの研究が日々進み、確率ははるかに高くなっていると主張。「大会の企画、運営関係者はだれ一人として中止を検討していない」と強調した。ただし「今後60日のうちに予測できない大きな異変が起きるかどうか、それはだれにも分からない」と述べた。
日本国内では感染の第4波が襲うなか、医療関係者や実業家から中止を求める声が強まっている。