バミューダ、五輪史上「最小」の金メダル獲得地域に ダフィー選手が感激の勝利
ダフィー選手によると、この2人は「いつも一緒にコースで競っている」友人だという。2人と並んで表彰台に立つのは「超特別」な経験だったといい、「夢がかなったよう」と感慨を語っている。
ダフィー選手はこれまで選手生命に関わるけがや貧血、うつを経験しており、金メダル獲得は暗いトンネルの先に光が差した形となった。東京五輪に向けた準備の期間にも、脚のけがで1年間の戦線離脱を余儀なくされた。
2008年の北京五輪では自転車が壊れて完走できなかったほか、一時トライアスロンを離れていた時期もある。その後、米コロラド大学ボルダー校で社会学の学位を取得した。
「残り800メートルほどになったところで、少しずつ(勝利の)実感がわいてきた」「ゴール地点の自分の写真を見たが、あの時は本当にさまざまな感情が湧き上がっていた。涙、涙だった」(ダフィー選手)
ダフィー選手がバミューダに金メダルもたらすのは初めてではなく、18年にオーストラリアで行われた英連邦競技大会でも勝利を収めている。同年には英チャールズ皇太子によって大英帝国勲章を授与された。
バミューダがお祭り騒ぎになるのは間違いないだろう。バミューダが五輪でメダルを獲得するのは、ボクシングのクラレンス・ヒル選手が1976年に銅メダルを獲得して以来、わずか2度目のことだ。