観客席で編み物に熱中、水泳男子金メダリストの作品は犬用セーターだった
(CNN) 東京オリンピック(五輪)・水泳の男子シンクロナイズドダイビング10メートル高飛び込みで、初の金メダルを獲得した英国のトム・デイリー選手(27)が、観客席で熱心に編み物をしている姿が注目の的になっている。
1日に行われた女子3メートル板飛び込み決勝の会場。観客席にいたデイリー選手が見つめていたのはプールではなく、自分の膝(ひざ)の上のウールだった。
編み物に熱中するデイリー選手の姿を見た視聴者の間では、あの紫色のニットは何なのかと話題になった。
デイリー選手は2日、SNS(交流サイト)で自身の手編み作品を披露した。編んでいたのは犬用のセーターだった。
「友人のために犬用のジャンプスーツを作った。最高に可愛い模様は@knittinglandから。みんなどれだけ可愛く見える? プールで昨日もう1枚作っていた(笑)」
デイリー選手は昨年3月、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を乗り切るために、編み物やかぎ針編みを始めた。インスタグラムに自身の作品の写真を掲載してファンに披露している。
56万4000人がフォローする同選手の編み物ページ「@madewithlovebytomdaley」では、「これまで私が正気を保ち続けられたのは、編み物とかぎ針編みと縫い物全てに対する愛情のおかげだった」とコメントしている。
デイリー選手は既婚者で1児の父親。ペアを組んだマティ・リー選手と一緒に金メダルを獲得した時は、日本と英国の国旗をあしらったメダル入れを編んだ。