選手の不安が現実に タリバンが女性のスポーツ禁止、代表チーム相次ぎ出国
(CNN) イスラム主義勢力タリバン政権下のアフガニスタンから避難した41人が6日、タジキスタン経由でアラブ首長国連邦(UAE)に到着した。この中には、自転車の女子代表チームの選手25人も含まれる。
選手たちはUAEで手続きを済ませた後、カナダに渡航して新しい生活を始める。
女子選手の1人は匿名でCNNの取材に応じ、タリバンが政権を握ったアフガニスタンで女性がスポーツをすることに恐怖を感じると告白。「私がアフガニスタンを離れることにしたのは、アスリートである自分の身の安全が確保できないから。私はアフガニスタンでスポーツをしていたけれど、今、それが安全ではなくなった。私は自分の国を離れるしかなかった」
アフガニスタンからは先月、女子サッカー代表チームも避難していた。
女子代表チームのアシスタントコーチだったヘイリー・カーターさんによると、さまざまな組織が連携して、アフガニスタンの選手や関係者、家族など86人を安全に避難させたという。
カーターさんは、女子サッカー代表チームの主将だったハリダ・ポパルさんと緊密に連携していた。ポパルさんも先月、アフガンから出国できなくなった女子選手の窮状を伝えていた。