ワクチン接種しないと誓った保守系ラジオ司会者、コロナ合併症で死去 米
(CNN Business) 新型コロナウイルスワクチンを接種しないと誓っていた米保守系ラジオ司会者で牧師のロバート・エンヤート氏が、新型コロナの合併症のため死去した。番組の共同司会者が13日、SNSで明らかにした。
共同司会者のフレッド・ウィリアムズ氏はフェイスブックで、「『リアルサイエンス・ラジオ』の共同司会者を務める親友がコロナとの闘いに敗れたことは沈痛の思いだ」と述べた。
エンヤート氏は昨年10月、コロラド州を相手取って起こした新型コロナ対策の行動制限をめぐる訴訟に勝利した。
判決後、エンヤート氏はCNNの電話取材に「我々には政府の介入を受けずに神を敬う権利、そして義務がある」と述べていた。
ウィリアムズ氏はエンヤート氏について「私が知る中で最も頭脳明晰(めいせき)で、間違いなく最も賢い人物の1人だった」と振り返っている。
両氏のラジオ番組のウェブサイトでは先月、新型コロナ感染症に関する更新があり、エンヤート氏と妻が「ファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの接種をしないと誓った」ことが明らかにされていた。
米国ではこのところ、マスクに不満を示したりワクチンに懐疑的な見方を表明したりしていた保守系ラジオ司会者がコロナ合併症で亡くなる例が相次ぐ。先月にはフロリダ州に拠点を置くディック・ファレル氏、テネシー州ナッシュビルに拠点を置くフィル・バレンタイン氏、フロリダ州に拠点を置くマーク・ベルニエ氏が死去。ベルニエ氏はマスク着用やワクチンへの反対を公言していた。