FIFA、ハンガリーに無観客試合と罰金の処分 サポーターの人種差別的言動で
(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)欧州予選でハンガリー代表のサポーターに人種差別的な言動があったとして、国際サッカー連盟(FIFA)がハンガリーサッカー連盟(MLSZ)に対し、無観客試合2回と罰金の処分を言い渡した。
ハンガリーの首都ブダペストで今月初めに開催された対イングランド戦で、ハンガリー側のサポーターがイングランド側の黒人選手らに対してサルの鳴き声をまねる「モンキーチャント」を浴びせたり、ゴールのたびにコップやびん、発煙筒を投げ付けたりした。
イングランド代表が開始前、片ひざをついたポーズで人種差別への抗議を表明した際には大きなブーイングが起きた。試合はイングランドが4―0でハンガリーを制した。
FIFAは声明で「いかなる形の人種差別や暴力も容認しない」と強調。ハンガリーに対して罰金約2400万円と、FIFA主催の次の2試合を無観客とする処分を科すと発表した。ただし2試合目には2年間の執行猶予を認めている。
フィールドに発煙筒が投げつけられた/ATTILA KISBENEDEK/AFP via Getty Images
ハンガリーは今年の欧州選手権でもサポーターの差別的行動をめぐり、欧州サッカー連盟(UEFA)から無観客試合3回の処分を言い渡されたが、FIFAが主催するW杯予選にはこれが適用されていなかった。