戦争映画「長津湖」が大ヒット、朝鮮戦争が題材 中国
香港(CNN Business) 朝鮮戦争を題材にした映画「長津湖」が中国で、10月1日の国慶節(建国記念日)に合わせて公開され、興行収入で過去最高を記録したことがわかった。
映画チケットアプリ「猫眼電影」によれば、興行収入は、9月30日の公開以降、推計18億5000万元(約320億円)に達している。これは、2019年に公開された「愛しの母国」が5日間で売り上げた15億元超を上回った。長津湖は中国政府からの依頼を受けて制作された。
公開は国慶節の連休に合わせたものだったが、中国共産党の創立100周年を祝うタイミングとも重なった。
作品は1950年に起きた長津湖での激しい戦いを題材にしている。中国側は、この戦いについて、朝鮮戦争における最も重要な勝利だったと主張している。
監督は、チェン・カイコー、ツイ・ハーク、ダンテ・ラムの3氏が共同で担当。主演は、中国でも最も人気のある俳優のひとり、ウー・ジンが務めた。シナリオや制作、宣伝で中国政府から大きな支援を受けており、エキストラとして中国軍兵士も動員された。
制作に携わった映画スタジオのひとつ「博納影業集団(ボナ・フィルム・グループ)」によれば、長津湖は中国で制作された映画の中で最も制作費用が高額だという。芸能メディア「ハリウッドリポーター」の以前の報道によれば、予算は13億元だった。