北米映画市場、10月の売り上げは推計680億円超と堅調
ニューヨーク(CNN Business) 北米の10月の映画市場は堅調な売り上げを見せており、年末のホリデーシーズンはさらに売り上げを伸ばすかもしれない。
調査会社コムスコアによれば、10月の興行収入は6億ドル(約680億円)を上回る見通しとなっている。10月は「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」や「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」など毎週、大作の公開が続いた。10月の興行収入は、ひと月あたりの売り上げとしては今年最高額となり、軟調だった9月の後に映画館が切望していた売り上げの上昇をもたらした。
ボックスオフィス・ドット・コムのアナリストはCNN Businessの取材に対し、国内外のいずれにも改善の余地はあるものの、10月はヒット作が続いたおかげで、映画館へ戻る需要が復活していることが示されたと指摘した。
11月と12月には大作も控えており、映画市場にはさらに朗報が届くかもしれない。
11月5日には、アンジェリーナ・ジョリーらが出演するマーベルの新作「エターナルズ」が公開される。その2週間後には「ゴーストバスターズ/アフターライフ」が公開されるが、この作品は1984年公開の「ゴーストバスターズ」シリーズの続編となっている。
ディズニーのアニメ映画「ミラベルと魔法だらけの家」も感謝祭に合わせて公開される。
12月は、スティーブン・スピルバーグ監督の「ウエスト・サイド・ストーリー」や、「マトリックス」シリーズの新作「マトリックス レザレクションズ」も公開を控えている。レザレクションズは劇場と同時にストリーミングサービスの「HBO Max」でも公開される。12月はさらに「スパイダーマン」シリーズの新作「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」も封切られる。
11月と12月の売り上げが10月と同程度に堅調なら、2022年は好調な年となる可能性が見えてきそうだ。