マスターズでプレーした初の黒人ゴルファー、リー・エルダー氏が87歳で死去
(CNN) 男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメントでプレーした初の黒人ゴルファー、リー・エルダー氏が死去した。87歳だった。米PGAツアーが29日確認した。
エルダー氏は1975年のマスターズに初の黒人選手として出場した。今年の大会では名誉スターターとして参加していた。
エルダー氏は2015年にCNNの取材に対し、オーガスタ・ナショナルでのデビュー戦を振り返り「ひどく震えていた。ティーアップさえできるかわからなかった」「どうやって切り抜けたかはわからない。ただ全能の神の助けでそこにたどり着き、ボールをティーに載せることができた」と語った。
2021年マスターズ開幕前の式典に到着したエルダー氏/Kevin C. Cox/Getty Images
エルダー氏は1960年代から70年代、人種的な関係で不安定な時期にツアーに参加した。ゴルフ界で最も顔が知られる存在の一人となったが、問題にも直面した。
ある大会に車で向かったところ、クラブハウスへの入場を断られ別の駐車場に止めざるを得なかったことがあった。観客が同氏のボールを垣根に投げ入れたこともあったという。