マスターズでプレーした初の黒人ゴルファー、リー・エルダー氏が87歳で死去
歴史的なマスターズの出場につながる年には、オーガスタのあるジョージア州に来るなとの脅迫を受けたことがあるという。恐怖を感じたエルダー氏はマスターズの期間中に家を2軒借り、自分の滞在場所がわからないようにしていた。
フロリダ州ペンサコーラでの大会で優勝してマスターズへの出場権を得たものの、そのような反応もあって招待を受けるか悩んだ。出場辞退を検討したが、「ツアーに参加してからずっと実現したかったもの」との思いから出場を決意した。
結果は予選落ちだったが、その後5回マスターズに出場し、77年に19位、79年に17位の成績を残した。
2年に1度の米欧チーム対抗戦、ライダーカップでは79年に初の黒人男性の代表選手として出場した。
米女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアーで史上2人目の黒人女性選手で、エルダー氏の友人のレニー・パウエル氏は、エルダー氏死去のニュースを知り「とても悲しい」とフェイスブックにつづった。