ジョコビッチ選手、入国書類で虚偽申告か 豪国境警備隊が調査
(CNN) 男子テニスのノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)がオーストラリア到着前に虚偽記載のある渡航申告書を提出していなかったか、同国の国境警備隊(ABF)が調査していることが分かった。事情に詳しい情報筋がCNNに明らかにした。
同選手の国内滞在の可否を判断する裁判で証拠として提出された渡航申告書によると、ジョコビッチ選手はオーストラリア到着前の14日間に旅行した事実はなく、同期間に旅行する予定もないと申告していた。
だが、この2週間に撮影された複数の写真には、ジョコビッチ選手がスペインやセルビアにいる様子が写っているように見える。
法廷文書ではオーストラリアテニス協会がジョコビッチ選手に代わって渡航申告書に記入したことが示されているが、メルボルン空港で対応に当たったABFの隊員は今月5日、申告内容はジョコビッチ氏本人が提供したものだと判断した。
オーストラリア内務省のウェブサイトによると、虚偽記載のある渡航申告書を提出した場合、最大で禁錮1月の量刑を科される可能性がある。
ジョコビッチ氏のメディア対応チームはCNNのコメント要請に応じていない。
オーストラリアのホーク移民相は現在、移民相個人の権限でジョコビッチ選手の入国ビザ(査証)を再度取り消すかどうか検討している。