FIFA、ロシアでの試合開催を禁止 国名や国旗も認めず
(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)は27日、ロシアのウクライナ侵攻に対する制裁として、同国内での国際試合開催を禁止し、国名や国旗、国歌の使用も認めないとの措置を発表した。
FIFAは声明でロシアによる軍事侵攻を非難し、平和の回復と建設的対話の開始を強く呼び掛けた。
そのうえで、欧州サッカー連盟(UEFA)、国際オリンピック委員会(IOC)と連携し、ロシアの国際試合ホーム戦はすべて中立地での無観客試合とすること、チーム名を「ロシア・サッカー連合(RFU)」とすることなどを決めたと発表した。
状況が速やかに改善しない場合は大会から全面的に除外するなど、追加制裁を科す可能性もあるとしている。
FIFAはまた、ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフで来月ロシアと対戦する予定のポーランドなどとも連絡を取り合っていると述べた。
ポーランド・サッカー協会のクレシャ会長は26日に対ロシア戦を拒否すると表明し、ロシア対ポーランドの勝者と対戦する可能があるスウェーデン、チェコもこれに同調。さらにイングランドも対戦拒否を表明している。
クレシャ氏は27日、FIFAの制裁措置を「断じて受け入れられない」と批判。「見せかけのゲームに参加する気はない。チームの名前がどうあれ、ロシアとは試合をしないというわれわれの立場に変わりはない」と主張した。