発砲事件の寿司店に格闘家ケビン・ホランド、締め技で容疑者ノックアウト 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州ヒューストンのすし店で男が天井に向けて発砲する事件があった。たまたま客として居合わせたUFC格闘家のケビン・ホランドさん(29)は、容疑者の男に締め技をかけて取り押さえたと話している。
事件は14日夜、すし店のRAスシで発生。ホランドさんはCNN提携局KPRCに対し、同店で夕食をとっていたところ、銃声が聞こえたと証言した。「バン、という音が聞こえた時は、後ろのテーブルでシャンパンのボトルを開けたんだろうと思った。誕生パーティーをやっていたから」「すぐにシャンパンじゃないと気づいた。振り向くとみんなが逃げ惑い、グラスが割れていた」
ホランドさんは、別の男性が容疑者の男につかみかかって銃を取り上げようとしているのを見て、すぐ助けに入ったという。
男の銃をつかんで銃口を下に向けさせたというホランドさんだが、「そこで『オレたちは上の階にいるんだ、下向きはダメだ』となって、銃口をバーの方に向け、宙に向けさせた」と語る。ホランドさんに手首を殴られて、男は銃を取り落とした。
「オレは男を引き寄せて自分のひざに座らせると裸絞めをかけた。まあ、オレたちで絞め上げたんだ」。裸絞めは、格闘技で対戦相手の背後から首に腕を回してかける締め技。
ホランドさんのUFC対戦成績は22勝7敗0引き分け。直近では今月5日にノックアウトで勝利している。
ヒューストン警察は、目撃者の身元は公表しない方針だとして、ホランドさんが現場にいたことは確認しなかった。ただ、24歳の容疑者が銃を取り上げられ、警察が駆けつけるまで取り押さえられていたことは確認した。
この事件による負傷者はなかった。容疑者の動機は不明。武器の不法所持などの疑いで勾留されている。